このお稲荷様、ビルの隙間を埋めるように鎮座している。こんな細い鳥居もあったのね…というスレンダーさ!江戸時代、当地は亀山藩京屋敷だった。亀山藩の鎮守として当社は元々祀られていたが、大政奉還により京屋敷は民有地になり小学校などに利用された。現在は町の人々によって大切に祀られているが、周辺がビルばかりになった今、よくまあ残ったものである。そして藩の土地が次々に民有地になった後の京都の土地事情もとても興味深いものがある。祭神は白瀧大明神、花月大明神。
奈良から京都に抜ける、府道22号線沿いに鎮座。実はこの近辺の府道沿い、神社の密集地帯である。今でこそそれほど大きな道路ではないが、昔はかなり人が行き来する街道だったのではないだろうか?
当神社の祭神は崇道(すどう)天皇(早良親王)と誉田別尊(ほんだわけのみこと=応神天皇)。祟り封じ&八幡信仰の神社ですが、狛犬の隣に牛があるところを見ると道真信仰もされているようです(由緒書には記されておらず)。
拝殿向かって左側に、かなり昔のものと思われる農具が大事そうに置かれていたのも印象的。またこういった様式の拝殿は、奈良やこの近辺では良く見るタイプ。配置もおなじみと言ったところ。
上記の「大宮神社」から南に5分ほど歩いた府道22号線沿いにある。「大宮」と「若宮」…明らかに関連があるのだろうが詳細は不明。ここの鳥居はちょっとかわいそうな事になっている。昭和10年製の立派な鳥居だが、立っているその先には参道がなく、野原である。開発の際に破壊されてしまったのだろうか。
裏に回るとなかなか見応えのある石仏もいらっしゃるし、まるで漫画のような寸詰まり狛犬に会う事も出来る。大宮神社と同様、割拝殿もなかなか美しい。こういう小さな神社にまで魂が吹き込まれている事に非常に感動する。