当神社は近くにある西大寺の鎮守であるが、もともとは奈良時代より存在していた事が分っている。閑静な住宅街の中にあって今は本当に珍しい豆腐屋のラッパの音を聞きながら参道を歩く。入り口と参道途中に2箇所鳥居があり参道にはたくさんの摂社が並んでいる。
近隣の方に愛されているらしく、狛犬には今朝供えたばかりのお揚げが置いてあり何ともほほえましかった。本殿は室町時代の重要文化財との事だが、飾らない本当に清々しい気分になる神社だった。
●参道入り口 ●末社・住吉神社(摂社は計8か所) ●ラッパを鳴らしながら走る現役の豆腐屋さん
1242年、西大寺と共に叡尊によって祀られた。よって西大寺の飛び地扱いとなっている。確かに西大寺の目の前にあるものの、あまりの小ささに見過ごしてしまいそうだ。しかしこの小さな本殿も室町時代の建築物というから驚きである。住民の方がきちんと手入れされているらしく、お供えもきちんとされていた。
全くの余談ですが、真横にあるケーキ店「ガトー・ド・ボワ」は、世界大会で優勝した有名パティシエがおり、遠方からも客が訪れる有名店。是非お試しを。
●その他の写真@ ●その他の写真A
いわく付きの神社である。近鉄大阪線の車窓からいつも見て気になっていたので実際足を運んだわけだが、あまりに宅地開発の只中に埋もれていて容易に見つけられない!30分もかかってしまったが2回目に行った時はすんなり5分で到着した。狐につままれた心地で祭神は稲荷さんかと思ったが違った。
こちらも西大寺の鎮守で、十五と言っておきながら16神を祀っている。この神社の魅力はもう何と言っても列車とのコントラストだろう。そして何度となく周辺が宅地開発されても、この神社だけは大事に扱われ残されているのが伝わる、その愛情溢れる空気感だろう。
●本殿 ●線路沿いの様子 ●神社全景
由来などは全く分らないが、少々変わった建物の構造をしている。エントランスのような門?をくぐると小さいながらも綺麗に整った本殿がある。オオナムキノミコト、スサノオノミコト、スクナヒコナノミコトを祀っている。ここから少し歩けばすぐ菅原天満宮だ。
●その他の写真祭神は天穂日命・野見宿禰・菅原道真であるが元々は天穂日命のみであったらしい。菅原氏発祥の地であり菅原道真生誕の地であるというだけあり、近くには生誕地とされる池があった。
人々に愛されている神社なのだろう、沢山の穏やかな牛が奉納されていた。また菅原公ゆかりの地らしくアスパラのような「筆塚」が建っていた。見た目の面白さでこれに一番興味をそそられてしまった。
●正面の写真 ●本殿 ●筆塚山梨の富士山に広島の厳島神社…そしてかの有名な大神神社の末社…。一粒で3度美味しい穴場感満載の神社。古墳をベースにしているだけあってこんもりしているが、ご先祖もまさか自分の頭上がこんな事態になろうとは想像もしていなかっただろう。しかし社務所もトイレもしっかりあり良く手入れされていて、大変気持ちの良い神社であった。
それにしても、大神神社の摂社末社はこのような小さなものまで含めると一体どのくらいあるのだろうか?
●その他の写真これぞベストオブジンジャではないでしょうか?トップ画像にも使わせてもらってますが、今までこんなにも歴史を感じさせるそして雰囲気のある神社に出会った事がありません。昼でも薄暗いのです。そして結構な数の電灯が灯篭と共に並んでいるのがお分かりかと思うのですが、夜はどういう状態になっているのでしょうか?こうこうと明かりがともっていたらそれはそれで怖いです。
ちなみに、西畑・亀畑とあるのは、もともとひとつのものが何らかの事情で分祀されたらしい。亀畑の方はちょっと足を踏み入れるのに躊躇するような感じのたたずまいでした。それにしてもこのあたりは古墳やら神社やら池やらあるわあるわ…
●参道・鳥居の写真はこちら
背後に美しい垂仁天皇陵を背負う神社。ご祭神は盤長媛命・天照大神・天児屋根命・右社 上筒男命・左社 市杵島姫命…あまり詳しくないので良く分からないが、「平松町」と掲げるだけあって地元に愛されている神社という雰囲気だった。この辺りは奈良の中でも古い集落が残っていて、古墳周りを散策するだけでも清々しい気持ちになる。
●由緒 ●背後の垂仁天皇陵僧・善珠が創建したとされ、地元の豪族秋篠氏の氏寺とも言われているが、創建の具体的な時期や事情についてはたしかなことはわかっていない。奈良の寺院を回るといつも感じるのだが、やはり京都とはまた雰囲気が違う。落ち着いていて鄙びた雰囲気とでも言おうか?ちょうど春先はこのように菫が咲き誇っていて大変美しかった。
また近くに秋篠窯という窯もあり、こちらもお勧め。
阿修羅像や国宝五重塔であまりにも有名な奈良のシンボル興福寺には実はお勧めのスポットがある。三条通り猿沢の池前の階段を上がって五重塔の向かう手前にある、三重塔である。かなり小さくて足を踏み入れる人もそれほど多くない。
がこの三重塔、鎌倉時代創建の国宝で興福寺では最古の建造物の一つなのだ。たいがい人がいないのでじっくり鑑賞出来る穴場スポットである。興福寺の良いところはあれほどの建築物を拝観料を全く取らず無料開放している所で、夜のライトアップなどは本当に素晴らしい。
ちなみに散策に疲れたら、近くの喫茶店「そよご」に立ち寄られては。店先にはいつも可愛い猫達がお出迎えしてくれます。
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